ねこと子どもと時々社長

ねこを飼って気づいたことがあります。ママになって気づいたことがあります。社長になって気づいたことがあります。それは、いつも「幸せ」や「豊かさ」に囲まれていること。通り過ぎてしまいがちの「幸せ」や「豊かさ」に気づくためのブログです。

世代交代

中小企業の世代交代。

個人商店の跡継ぎ問題。



なかなかうまくいかないこの問題。

私自身はおかげさまでスムーズに移行できたと思ってるんだけど。

まわりでは悩みの種となっていることが多いようで…。



親子でスムーズに交代できればなんの問題もないんだけど、

子どもが心配で余計な口を出して関係がどんどん悪化したり、

兄弟が何人かいると、誰が社長になるかを争ってしまったり、

会社に直接関係のない嫁や親戚が口を出してきたり。

子どもよりも外部の人間のほうが適任と思っていても、

なかなか家族経営を手放せなかったり。



色んな理由で悩んでる人が多いよね。





もともと私の父親も、腹の中では私に継いで欲しいと思っていたけれど、

私に弟がいることや、自分が社長業で苦労してきたので

その苦労を私にもさせるのは…。などと思っていたと思う。

直接、継いで欲しいとも言われたことはないし、

プレッシャーをかけたくないと思っていたかもしれない。

ただ、『手伝ってくれると嬉しいな~』てな感じのことは言ってたかな。




今日も、家族経営してる会社のお母さんの愚痴を聞いてきた。

『どうしたもんかね~。』と嘆いていた。



両親と兄弟ふたりでお店をやっているんだけれど、

この兄弟が不仲。

どちらとも口が悪く、思いやりに欠けるところがあるそうで、

雰囲気が良い関係とは言えないそうで。



しかも、兄弟ふたりとも超内弁慶!!

お客さんにはニコニコしていても、

対家族となると目も当てられないような会話が飛び交うそう。


両親は自分たちがいなくなった後、

このふたりに会社を任せてもいいのだろうかと悩んでいるそうで。


お兄さんが社長になってやっても、

弟さんが我慢し続けなければいけないだろうし、

かと言って、弟さんが担ってる役割も大きいから

お兄さんひとりではやってけない…とも感じている。


今は両親もいて、それぞれがうまくやっているだろうけど、

兄弟ふたりきりになったら『どうしたもんかと…。』



そりゃ、親は心配だろうね~。

仲良くやってよ~って思うけれども、口が災いのもとだからなんとも。





家族であろうとなかろうと、

仕事の人間関係でつまづくことはある。

そこをどう乗り切るか、

相手を理解して思いやって

さらに、自分のことを大切にすることが大切だと思うの。



だって、自分を大切にできない人は

まわりの人を大切にすることもできないって。


あたしが社長交代するときに、パパは

『嫌になったらやめたらいい。

会社を売り払ったっていい。』って言ってくれた。

会社を続けることが目的ではないから、

うまくいかなくなったり、苦しくなったら

会社がなくなったほうがいいってこと。



言われた時より、今になってじわーっとくる言葉で、

助けられてる。



無理なく利益がで続ける限りは経営を続けるけど、

時の流れでそうでなくなってきたら、

怖がらずに手放そうと思ってる。

そう思えると、逆に励みになる。



だから、その家族の関係で悩んでいる人たちも

相手を思いやって、

素直に気持ちを伝えることから

始めたらいいと思う。少しずつね。