ねこと子どもと時々社長

ねこを飼って気づいたことがあります。ママになって気づいたことがあります。社長になって気づいたことがあります。それは、いつも「幸せ」や「豊かさ」に囲まれていること。通り過ぎてしまいがちの「幸せ」や「豊かさ」に気づくためのブログです。

料理ができない女

久しぶりに読了しました。

悪阻で本を読むこともままならなかったので、ホント久しぶり。



キャスリーン・フリンの

『ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室』


作者も知らなければ、訳者ももちろん知りません。

完全にジャケ買いw(懐かし!ww)

フラフラと本屋さんで彷徨ってるときに見つけた本です。


もともと私も料理に対して苦手意識を持っていて、

カッコよくテキパキとおいしい料理を作りたいんだけど、慣れないことはできない。

レシピ通り、教わった通りに作ってみても、なぜかおいしくない。

レシピ本を買ってきて意気込んで料理を始めるんだけど、途中で挫折しちゃう。

仕事で疲れて帰ってきて、そもそも料理をする気力がないことが多い。



忙しさや疲れに負けて、料理の楽しさを失ってる人って多くない?


あたしもそのひとりなんだけど、

漬物を漬けるおばあちゃんや、おうちでパン焼いちゃう主婦に憧れ嫉妬みたいな

モヤモヤした気持ちがあったことは確か。



本当は料理を楽しんで、おいしいものを大好きな家族と食べたい。

そんな幸せな時間を過ごしたいっていう気持ちがずーっとあった。


本当は野菜たっぷりの栄養満点の食事を作りたい!

旬のものを取り入れて食事を楽しみたい!

外食はおいしくて好きだけどなぜか後ろめたさもある!


女性で料理ができないっていうことから

コンプレックスの始まりがあるようにも感じるんだけど、

そんな世間体みたいなものを気にしてた気がする。



この本は、料理に対して悩みやコンプレックスを抱える10人の女性が

著者のキャスリーンの料理教室に参加することで

食生活だけでなく、生活や人生そのものに変化を起こしていくっていうノンフィクション。



この10人の女性に共感するところが多くて、この本を買いました。

買うこと自体もちょっと勇気がいったよ。

この本を買うこと=私は料理ができないって認めてるってことで

“店員さんに、この人料理できないんだ~”って思われるんじゃないかって。


でも、その後ろめたさをぜーーーーんぶ認めて!

堂々と自分は料理が苦手!!って認めて!

この本を読みました。



包丁の選び方や使い方、

食材や調味料の選び方や食品表示の読み方、

食品産業の裏側など。


基礎やたーくさんの知識を踏まえながらの料理教室の描写は

とっても感心するものばかり。


野菜を切るのがめんどくさいのは、包丁の使い方を知らないから。

料理の味が決まらないのは、素材や調味料そのものの味や相性を知らないから。


ひとつひとつの苦手をひも解きながら、楽しく料理が進んでいく。


とっても簡単なことでつまづいて、その先の素晴らしい世界が見えなかった。

だけのこと。



勇気を出して、料理ができないって認める。

勇気を出して、料理の基本を教えてもらう。

勇気を出して、失敗してもいいから料理をする。



そんなことを教えてくれた本でした。